第737戦術戦闘機聯隊
737th TFW - Page-1
私が台湾東部の台東空軍基地を最後に訪れたのが2002年だったので、あれから14年も経っているのだ。もうすっかりこのページを埋める事はできないと諦めかけていた。ところが長年の友人から「今年も台湾へ行ってきます!ランラン・・」と電話が架かって来た。F-5を撮りに行くのだと相当張切っていったので、その成果に期待する事とした。台東にいるF-5E/Fは既にアジア地区でも次第に数を減らしてしまい、希少動物のような存在になってしまった。20年前の台湾では、何処の基地にもいる主力戦闘機だったが、今やRF-5を除けばここ台東でしか見られない。その為、私と同年代の悪友君からしても郷愁を感じる魅力的な被写体になるようだ。そうでなければ台湾の辺境地に在るこんな不便な基地にチャレンジしないよね・・

 彼から送られてきた写真は流石!といえる出来栄えで、台東の海岸線からバックに写る熱帯林を背景に美しいフォルムと見事なF-5のカット写真の数々に私も魅了されてしまった。是非、皆さんも彼の力作をご覧いただきたい。本来は、私自身がHP材料を採取しに行かなければならないのだが某国幽閉中・・ 彼のおかげで MAP-3の台東編が完成出来そうである。感謝感謝なのだ(2016/12/20 記)

All Photos were taken by Mr.Ann-Zaing

Many Thanks Mr.Ann-Zaing
  
Wings
離陸するF-5E序號「5268」は、E型 ライセンス生産168号機にあたる。すっかり全機が見事なロービジ塗装になってしまったが、格納庫内には尾翼のインシグニアに色が付いている機体が確認されたそうである。パイロットスーツはエンジ色であるのがはっきり見える。
強い朝日を真横に浴びてグレー迷彩も国籍マークも色飛びしてしまうが、ロービジ化されてそんなに日が経っていないようで、塗装は汚れの目立ったグレー塗装の機体は見られない。前輪より主脚の方が早く機体に収納される様子が良く判る。
F-5Eの編隊離陸 編號「5268」と「5295」、フライトリーダーは奥の5296号のようだが、この機体は尾翼の序號が書かれていない。
着陸するF-5E 編號「5294」、編號も含めきわめて薄い色になっており 5294の「5」だけが 元々のダークグレーである。今後 このタイプの塗装に変更されるのであろうか・・・
編號「5268」のF-5Eは、1993年まで嘉義基地の第4大隊に所属していた。
着陸するF-5F 「5373」、F-5Eの全長は、14.69mであるが 複座のF型は、1m7㎝延長しているので よりスマートな印象を受ける。66機生産された台湾のF-5F、今 何機が健在なのだろうか?
序號も編號も国籍マークもより薄いグレーで統一されたF-5Fもいることから、やはりアイラン時に再塗装される場合このタイプが主流になりそうだ。737FTWは、従来から高等飛行.訓練を担当する飛行隊であったのでF型の数は多かった。
全世界で2200機以上が生産されたF-5シリーズ。その中で台湾は其の10%を超える308機が生産された。戦時予備としてモスボール保管されている機体の多いはずで、それらは花蓮の佳山基地内にもあるらしい。
編號「5398」のF-5F・・・この機体は1992年頃桃園の第5大隊に所属していて、当時から稼働率の高い機体だった。私が航空ショーで初めて撮影したF-5Fがこの5398であったと思う。非常に懐かしい・・・
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写真のカッティングと色調整はお任せ頂いているので、ディレクターカットと言うことで機体の魅力を引き出せるトリミングをしてみた。ダイナミックな離陸をする異なる二つの飛行隊のペアである。機種にModexが書かれているのは、アグレッサー部隊である46th TFS所属のF-5F。この「5380」号は、以前はベトナム迷彩であった。